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「文具」と「文房具」 ~漢和辞典をたのしむ

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文具と文房具の違い

タイトルに副題をつける際に、「文具」とするか「文房具」とするかについて、ハタと迷い、とりあえず手元にある新解さん*1を引きました。

すると、

【文具】文房具。

とあるのみで、身もフタもない。

Google先生に訊いてみた

そこで、ググってみると・・・
アイキャッチ画像の結果が出ました。
なんと、読者登録させていただいている方のブログにその考察がありました。

「文房具」の語源である「文房四宝」とは、文房において最も重要な、筆・墨・硯・紙のこと。
文房具屋さんドットコムより)

よって、その結論は、

「文房具」・・・筆記具を軸にした執筆活動に使う道具。
「文具」 ・・・学習・事務などに使う道具の総称。

ということが分かりました。

文具が総称?

しかしながら、おそれ多くも、この結果にモヤモヤしてしまったワタシ。

なぜなら、学校で「文具」という言葉を聞いた記憶がないから。さらに、手元の辞書が意味分けしていないことについても気になりました。

そこで、仕事道具である漢和辞典を引っ張り出して、調べてみると、

大漢和

【文具】
①(筆者略)法文のみ完備すること。
②文房具。筆・紙・硯・墨・机等の稱*2
③くしばこ
(『大漢和辞典』昭和三十二年初版より)

漢和中辞典

【文具】
①法文だけ備わっていること。
②うわべの飾りだけのこと。
③<国>文房具の略
(『角川漢和中辞典』昭和三十四年初版より)

と、ありました。

昭和30年代は・・・

この結果から察するに、この時点では、まだ「文房具」の略語という程度の認識であって、一般的に「文房具」としての「文具」は定着していなかったと思われます。

現代では

急に時代が新しくなってしまいますが、

漢字源

①法律だけが形式的に整っていること。
②紙・筆・ペン・墨・インクなど、書きものに使う道具。文房具。
(『漢字源』改訂第四版より(平成十九年))

なんと、こちらでは、文具が「書きものに使う道具」となっているのです。

ご存知のように、ひとつ目は漢字研究第一人者諸橋轍次先生による漢和辞典の最高峰であり、ふたつ目、みっつ目も漢字の大家藤堂明保先生による一定の評価を得ている辞典です。*3

面白いと思いませんか?

とりあえず結論

飽くまでもワタシの勝手な推測ですが、当初は業界用語だったものが、広く一般に浸透したのではないでしょうか。

そして、その意味については、まだ業界の方しか使い分けができていない状態であるのではないかと。


そんな理由から、ワタシはサブタイトルに「文房具」を用いました。

まだまだスッキリしないのですが、一朝一夕では調べられなかったため、またあらためて時間のある時に堀り下げてみようと思います。

本日も、限りなく個人的な考察にお付き合いくださり、ありがとうございました。


∇こちらも参考にしてください。
・中学受験ブログ
・ステーショナリー雑貨・手帳ブログ

*1:三省堂新明解国語辞典」のこと

*2:称の旧字

*3:「藤堂氏と白川氏の論争」をご存知の方は、思うところがあるかも知れませんが。